仕事の探し方 -求職活動編-
8月に最低賃金の引き上げが決定し、過去最大の引き上げとなりました。
今年の引き上げの背景には、物価高騰や生活費の上昇に対応するための措置だそうです。
今回は、北海道の最低賃金について、「いつから?」「何円になるの?」「全国的に見ると北海道って賃金は低いの?」などの疑問についてお答えします!
最低賃金の引き上げはいつから?いくらアップするの?
最低賃金の引き上げは毎年10月頃になります。
例年10月1日からほとんどの地域が引き上げられますが、一部地域は1週間~2週間後となることもあります。
今回は過去最大の引き上げということで全国平均の最低賃金が「51円」アップされるとのことです!
北海道は960円→1010円(50円増)となることが発表されました。
50円アップ・・・月給の方だとピンとこないかもしれませんが、月収に置き換えてみると・・・
例)
【現在】960円(時給)×8時間(実働時間)×21日(就業日数)=161,280円
【10月以降】1,010円(時給)×8時間(実働時間)×21日(就業日数)=169,680円
【1か月の差】169,680円-161,280円=8,400円
【1年の差】8,400円×12か月=100,800円
1年で約10万円のアップとなります。
現在、最低賃金で就業されている方にとっては大きな収入となりますね!
ちなみに・・・全国的に見ると基本的には50円~59円増となっていますが、徳島県では「84円増」となっており、異例の引き上げとなっています。
最低賃金が上がることでデメリットってあるの?
物価も高騰してきているので賃金アップは嬉しいと思う人の方が多いかと思いますが・・・
何事も良いことばかりではないですよね?デメリットも存在するんです。
- 企業のコスト増加
これは企業側の辛い部分・・・と思うかもしれませんが、企業側が辛くなると、企業は人件費を減らすために施策を考えます。
「雇用を減らす」「労働時間を減らす」「機械を導入して雇用機会を減らす」
なんてことになると、労働者側からすると、せっかく賃金が上がっても働く環境が減る・・・なんて可能性もあります。 - 扶養内で働いている方も注意
最低賃金が上がると、同じ勤務時間でも扶養の条件を超える可能性があります。
また、そうならないために勤務時間の調整を行う際に収入が安定しなかったり、勤務時間を減らすことで職場での役割や評価が変わり、雇用が不安定になる可能性もあります。
最低賃金が上がって嬉しいと思う人もいれば、素直に喜べない立場(企業や扶養内で働いている方)の人もいるということですね。
1つの施策で全ての人が幸せになることはないにしても、国にはあらゆる方面で対策してくれることを願いたいですね!
全国賃金ランキング!
話は変わりますが、ここで全国の賃金ランキングを紹介します!トップ・ワースト共に紹介しますのでまずはご覧ください!
※一部未確定情報があるため50円アップで統一しています
トップ5
- 東京都 (1,163円)
- 神奈川県(1,162円)
- 大阪府 (1,114円)
- 埼玉県 (1,078円)
- 愛知県 (1,077円)
トップ5はイメージ通りですね!東京・神奈川はダントツに時給が高い!
どんな仕事でも最低1,163円は道民からすると高いと感じますね!
続いてワースト5を見てみましょう。
ワースト5
- 秋田県 (951円)
- 岩手県・沖縄県・高知県・宮崎県・熊本県(952円)
- 鹿児島県・青森県・長崎県(953円)
- 大分県(954円)
- 山形県・福島県(955円)
秋田県がワースト1位・・・知っていましたか?※ちなみに昨年は岩手県がワースト1位でした。
ワースト5に関しては、10県以上ありベスト5と比較すると100円以上も時給の差があることがわかりますね。
場所も東北・九州が揃っています。
ちなみに北海道の賃金って全国の中でも低いイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
何位くらいだと思いますか?20位?30位?
実は・・・全国で13位!意外と高くないですか?
今回、16の都道府県が最低賃金1,000円越えをしているのですが、その中に北海道も入っているんですよ。
東京と比べると・・劣りますが全国的に見ると上位なので、「賃金が低いから道内(札幌)から本州に移住しよう!」と思っている方は、考え直してもいいかもしれませんね。
来年以降の賃金
全国平均の最低賃金が、2023年10月で1,004円、2024年10月で1,054円・・このペースでいくと来年・再来年には平均の最低賃金が1,100円代に突入して、全ての都道府県が1,000円以上の最低賃金となります。
国の目標としては2030年代半ばまでに、平均の最低賃金が1,500円としていますが、ここ数年の引き上げを見ていると10年後には達成します。
ただ、その分物価も高騰して税率なども上がっているかも・・・など考えると、1,500円の時給でも少ない!と言っている世の中になっていそうですね。
最後に・・・
今回は最低賃金についてお話してきました。
生活をするうえで必要な賃金。お仕事探しでも必ず必須の条件に入ってくるかと思います。
しかし人生100年時代と言われているこの世の中、長く働くために、賃金だけではなく、自身の強み・やりがい・スキルアップ・チャレンジなど様々な観点からお仕事探しをしてみませんか?
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